眼精疲労は、軽い目の酷使が原因なら数日〜1週間程度で改善することが多いとされています。ただし、休んでも良くならない場合は、目の使いすぎ以外の原因が関係しているかもしれません。
「もう3日も目が重い」「1週間たっても疲れが取れない」「何日休めば元に戻るの?」と気になっている方もいるでしょう。
この記事では、眼精疲労が改善するまでの期間、長引く原因、今日からできるセルフケア、眼科を受診したい症状まで、順番に整理していきます。

眼精疲労が改善するまでの期間はどのくらい?
軽度の眼精疲労なら、数日から1週間程度で改善することが多いとされています。
ただし、これはあくまで目安です。すべての眼精疲労が1週間以内に良くなるという意味ではありません。
2025年4月23日公開の「ユビー病気のQ&A」では、東北大学病院 眼科の山口知暁医師が監修した記事で、軽度であれば数日から1週間程度で改善することが多いと説明されています。
たとえば、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用によって、一時的に目を酷使している場合です。
画面を見る時間を減らし、十分な休息を取ることで、比較的早く楽になることがあります。
一方、同じように「目が疲れた」と感じていても、原因が違えば回復までの期間も変わります。
目の疲れと眼精疲労はどう違う?
普段の生活で感じる一時的な目の疲れと、医学的にいう眼精疲労には違いがあります。
一般財団法人君津健康センターの健康コラムでは、普段の「目が疲れた」「しょぼしょぼする」といった疲れは自然に良くなることが多い一方、症状が頑固に続いたり、体にも不調が現れたりする状態を眼精疲労として区別しています。
たとえば、仕事終わりに目が重くなっても、一晩眠るとすっきりする場合は、一時的な目の疲れかもしれません。
しかし、十分に休んでも目の重さが続いたり、頭痛や肩こりなども感じたりする場合は、眼精疲労の可能性があります。
つまり、目の疲れが長引いているからといって、単純に「疲れがたくさんたまっているだけ」とは限らないわけですね。
3日・1週間・それ以上で何が違う?
眼精疲労の改善期間を考えるときは、経過した日数と、症状の変化を一緒に確認することが大切です。
経過期間 確認したいポイント
1〜3日程度 休息や画面時間の調整で楽になるか
4〜7日程度 少しずつ改善しているか、同じ症状が続いているか
1週間以上 十分に休んでも改善しない原因が残っていないか
期間に関係なく強い症状がある 強い痛みや急な視力低下などがないか
これは医学的な診断基準ではなく、日々の変化を整理するための目安です。
3日で改善しないから異常、1週間以内なら安心、という明確な境界線はありません。
ドライアイ、ストレス、睡眠不足、見え方に合っていないメガネなどが背景にあれば、目を休めるだけでは負担の原因が十分に取り除かれないことがあります。
その結果、数日休んでもすっきりしない場合があるのです。
ここで確認したいのは、次のような変化です。
- 昨日より目の重さが軽くなっているか
- 朝起きたときは楽になっているか
- 画面を見ない時間を増やすと改善するか
- 休日と仕事の日で症状に違いがあるか
- 目の疲れ以外に頭痛や肩こりが出ていないか
「眼精疲労は何日で改善する?」と考えるときには、カレンダーだけを見ないことがポイントです。
休息によって少しずつ楽になっているか。それとも、休んでも同じ状態が続いているか。
この「回復の仕方」も、改善期間を考える大切な判断材料になります。
数日休んでも眼精疲労が長引くのはなぜ?
眼精疲労が長引く場合は、単純な目の使いすぎだけではなく、負担を生み出している原因が残っている可能性があります。
君津健康センターでは、眼精疲労の原因を大きく、目の病気や異常、体の病気、目の使いすぎや視環境、ストレスなどに分けて解説しています。
特に確認しておきたいものとして、次のようなものがあります。
- 近視・乱視・老眼や、その矯正が合っていない
- メガネやコンタクトレンズが目に合っていない
- ドライアイがある
- 長時間パソコンやスマートフォンを見続けている
- 部屋が暗い、机や画面の位置が合っていない
- 睡眠不足が続いている
- ストレスが強い
- 緑内障、白内障、斜視、眼瞼下垂など目の病気が隠れている

メガネが合わなくなっている可能性
ここで注目したいのが、「以前は平気だった」という感覚が、そのまま現在の目にも当てはまるとは限らないことです。
40代半ばから60歳ごろまでは老眼が進みやすく、君津健康センターでは、この年代が眼精疲労を訴える人の年齢層のピークとも重なると説明しています。
「ずっと同じメガネを使っているから大丈夫」と思っていても、見え方が変われば、目はピントを合わせようとして以前より頑張っているかもしれません。
メガネをかければ文字は読めるから問題ない、という単純な話ではないわけですね。
特に、パソコンとスマートフォンでは、画面までの距離が違います。
遠くを見るためのメガネで近くの画面を長時間見続けるなど、用途と見え方が合っていない場合も、目の負担につながることがあります。
最近、次のような変化はありませんか?
- 小さな文字を見るときに顔を近づけたり離したりする
- 夕方になると文字がぼやける
- 画面を見ると無意識に目を細めている
- メガネを外したほうが近くを見やすいことがある
こうした変化があれば、視力やメガネの度数を確認するきっかけになるでしょう。
ドライアイによって疲れが続いている
パソコンなどの画面を見る作業中は、まばたきが減りやすいことも指摘されています。
まばたきが少なくなると涙が蒸発しやすくなり、ドライアイにつながります。
すると「今日は早く寝たのに、まだ目が重い」といった状態になりやすくなります。
ドライアイでは、乾燥感だけでなく、目の疲れ、異物感、かすみなどを感じることもあります。
そのため、「目が乾いている感じはしないから、ドライアイではない」と自己判断しないことも大切です。
睡眠不足やストレスが重なっている
目の疲れを考えるとき、パソコンやスマートフォンばかりに注目しがちですが、生活全体の状態も無視できません。
睡眠不足が続いていれば、目を休ませる時間を十分に確保できません。
また、ストレスが強い状態では、体の緊張や睡眠の質の低下などが重なり、不調を感じやすくなることがあります。
個人的には、眼精疲労が長引くときほど「パソコンを使いすぎただけ」と決めつけないことが大切だと感じます。
原因は一つとは限りません。
画面時間+乾燥+睡眠不足+合わないメガネというように、一つひとつは小さな負担でも、それらが重なって目を休みにくくしていることがあります。
眼精疲労がなかなか改善しないときは、「もっと強いセルフケアが必要なのかな?」と考える前に、まず負担の入口を探してみる。
この順番のほうが、原因を整理しやすいでしょう。
眼精疲労の改善を助けるために今日からできること

眼精疲労の改善を目指すなら、特別なことをたくさん始めるより、目に負担をかけ続ける時間を減らすことから始めてみましょう。
眼精疲労の改善を助ける方法として、1時間ごとに10分程度目を休めること、目を温めること、正しい姿勢を保つこと、部屋の湿度を保つこと、十分に睡眠を取ることなどが紹介されています。
ここでは、毎日の生活に取り入れやすい方法を整理します。
1時間に10分程度、画面から離れる
メガネスーパーでも、長時間のパソコン作業では1時間に10分程度の休憩を取り、意識してまばたきをすることがすすめられています。
ただ、仕事中に毎時間きっちり10分休むのは難しい人もいるでしょう。
まとまった10分が取れないときは、コピーを取りに行くなど、画面を見ない作業へ切り替える方法も紹介されています。
私なら、最初から完璧な休憩習慣を作ろうとはしません。
「メールを1本送り終えたら窓の外を見る」「席を立ったらスマホを見ない」「飲み物を取りに行くときは画面から完全に離れる」など、目を休める小さな合図を生活の中に作るほうが続けやすいと思います。
休憩時間にパソコンを閉じても、そのままスマートフォンを見てしまえば、目からすれば近くの画面を見続けている状態はあまり変わりません。
「仕事を休む」と「目を休める」は、似ているようで少し違う。この点は意外と見落としやすいところです。
近くを見続けず、ときどき遠くを見る
近くの画面ばかり見続けている場合は、ときどき遠くを見るのもひとつの方法です。
近くを見るときには、目のピントを調節する仕組みが働いています。
同じ距離を長時間見続けるより、視線を遠くへ移す時間を作ることで、近距離作業をいったん中断できます。
たとえば、窓の外の景色を眺めたり、部屋の奥にあるものを見たりするだけでも構いません。
ただし、遠くを見ることだけで眼精疲労の原因がすべて解消するわけではありません。
大切なのは、近くの画面を見続ける時間を区切ることです。
まばたきと部屋の乾燥を意識する
パソコン作業に集中していると、まばたきが少なくなりがちです。
画面から視線を外したときに、ゆっくりまばたきをする習慣をつけてみましょう。
また、エアコンの風が顔に直接当たる環境では、目の乾燥が気になることがあります。
部屋の湿度や風向きにも目を向けてみてください。
ただし、乾燥感が強い場合や、休んでも症状が続く場合は、ドライアイなどの確認が必要になることがあります。
画面の位置と姿勢を整える
目の疲れと一緒に首や肩がつらくなる人は、作業姿勢も確認してみましょう。
画面が見づらい位置にあると、無意識に顔を近づけたり、前かがみになったりすることがあります。
まずは次のような点を確認してみてください。
- 画面が近すぎたり遠すぎたりしないか
- 文字を読むために顔を突き出していないか
- 画面の明るさが周囲と極端に違わないか
- 照明の反射で画面が見づらくなっていないか
- 長時間同じ姿勢を続けていないか
画面の位置を少し変えるだけでも、無理な姿勢に気づけることがあります。
目だけでなく、首や肩にも負担がかかっていないか確認してみましょう。
睡眠時間を確保する
目を休ませるうえで、睡眠も大切な生活習慣のひとつです。
夜遅くまでスマートフォンを見続けている場合は、就寝前の画面時間を見直してみるのもよいでしょう。
睡眠時間を確保することや、部屋の湿度、画面を見る環境を整えることも含め、できるところから一つずつ見直してみましょう。
改善を急ぐほど対策を増やしたくなりますが、まずは負担を減らす。
これは眼精疲労を考えるうえで、とても分かりやすい第一歩です。
忙しい人は「休憩のタイミング」を決めておく
ここで、もうひとつ提案があります。
目が疲れてから休むのではなく、疲れを強く感じる前に、休憩するタイミングを決めておくという方法です。
たとえば、午前中のメール確認が終わったとき、昼食前、午後の作業を一区切りしたときなどです。
「目が疲れたら休もう」と考えていると、集中しているうちに休憩を忘れてしまうことがあります。
だからこそ、すでに毎日行っている行動と組み合わせると、無理なく続けやすくなります。
これは特別な道具も必要ありません。
まずは今日、いつもの仕事の中に一度だけ、画面から離れる時間を作ってみませんか。
温めれば眼精疲労の改善期間は短くなる?
目を温める方法は、リラックスしたいときのセルフケアとして紹介されていますが、温めれば必ず短期間で眼精疲労が改善するわけではありません。
メガネスーパーでは、眠る前など休める時間に蒸しタオルや市販のホットアイマスクを使い、目の周囲を温める方法を紹介しています。
一方で、目を酷使したあとに充血や痛みを感じる場合には、冷たいタオルなどで冷やす方法も紹介されています。
ですから、「眼精疲労=いつでも温めればいい」と単純に考えるより、その日の目の状態に合わせるほうが現実的です。
ただし、強い痛みや急な視力低下、強い充血などがある場合は、温めたり冷やしたりして様子を見るのではなく、速やかに眼科で確認することが大切です。
ホットアイマスクはどんなときに使う?
目を温めるなら、仕事を終えて休息に入るタイミングなどが取り入れやすいでしょう。
蒸しタオルや市販のホットアイマスクを使う場合は、熱すぎない温度に注意し、製品の使用方法に従ってください。
目の周囲は皮膚が薄く、熱による刺激を受けやすい部分です。
また、目を強く押さえたり、温めながら眼球をマッサージしたりする必要はありません。
そして何より大切なのは、温めることだけで済ませず、原因そのものを見直すことです。
たとえば、毎晩ホットアイマスクを使っていたとしても、その後に深夜までスマートフォンを見続けていれば、目を休ませる時間そのものは増えません。
これは、疲れた足をマッサージした直後にまた長時間歩き続けるようなものです。
セルフケアを足すことと、負担を減らすことは別々に考えたほうが分かりやすいでしょう。
私は、目を温めることを「眼精疲労を治すための特別な方法」と考えるより、画面から離れて休憩に切り替える合図として取り入れるくらいがちょうどいいと思っています。
眠る前に目を温めるなら、そのままスマートフォンを置いて休む。
そんな流れにできれば、「目を休ませる時間を作る」という本来の目的にもつながります。
温めても改善しないときは?
温めても目の重さが変わらない場合は、無理に繰り返す必要はありません。
目の疲れの原因が、乾燥や見え方の変化、目の病気などにある場合、温めるだけでは十分な対処にならないことがあります。
「温め方が足りないのかな?」と考えるより、何が負担になっているのかを振り返ってみましょう。
セルフケアは、心地よく休むための補助として取り入れるものです。
症状が続く場合は、原因を確認することが優先になります。
1週間以上続く眼精疲労はどう考える?

1週間たっても改善しないからといって、それだけで危険とは判断できません。
ただし、十分に休んでも症状が続いているなら、目の使いすぎ以外の原因を確認するタイミングと考えられます。
軽い目の酷使なら数日〜1週間程度で改善することが多いとされているため、「休ませているのに変わらない」という点は見過ごさないほうがよいでしょう。
特に、視力の低下や強い目の痛みを伴う場合は眼科を受診し、ほかの病気が隠れていないか確認することが大切と、山口知暁医師監修の記事でも案内されています。
君津健康センターでも、眼精疲労の原因を調べる際には、視力、眼圧、眼底、視野、眼球運動などを確認し、病気が見つかればその治療を行うと説明しています。
メガネやコンタクトレンズを使っている場合は、それが現在の目に合っているかを確認することも重要です。
何日続いたら眼科に行くべき?
ここで覚えておきたいのは、「1週間」という数字そのものを受診する・しないの境界線にしないことです。
数日しかたっていなくても強い目の痛みや視力低下があるなら、「まだ1週間たっていないから」と待つ理由にはなりません。
反対に、1週間という期間だけで原因を自己判断することもできません。
大切なのは、期間と症状をセットで見ることです。
次のような場合は、眼科への相談を考えましょう。
- 十分に休んでも目の疲れが改善しない
- 目のかすみや見えづらさが続く
- メガネを使っていても見え方に違和感がある
- 目の疲れに加えて頭痛などの不調が続く
- 目の乾燥や異物感が繰り返し起こる
また、突然見えにくくなった、強い目の痛みがある、急激な視力低下が起きたといった場合は、日数に関係なく速やかな受診が必要です。
激しい頭痛や吐き気を伴う強い目の痛みなども、単なる眼精疲労として様子を見ないでください。
眼科ではどんなことを確認する?
眼科では、症状や必要性に応じて、視力や眼圧、目の状態などを確認します。
眼精疲労の原因は一つとは限らないため、検査や診察を通じて、見え方の問題や目の病気が関係していないかを調べることが大切です。
たとえば、メガネの度数が合っていない場合と、ドライアイがある場合では、必要な対応も異なります。
「目が疲れているだけだから」と我慢を続けるより、原因を整理することで、適切な対処につながることがあります。
受診前にメモしておきたいこと
受診するときは、「眼精疲労があります」とだけ伝えるのではなく、経過を整理しておくと伝えやすくなります。
君津健康センターでは、具体的な症状、いつから始まったか、仕事や生活環境に変化があったか、どんなときに悪化・改善するか、目の病気や持病の有無、メガネやコンタクトレンズを最後に作った時期などを医師に伝えることをすすめています。
これはとても実用的なポイントです。
たとえば、次のような内容です。
- いつから症状が始まったか
- 目の重さ、しょぼしょぼ感、痛みなど何を感じるか
- 朝と夕方で症状が変わるか
- パソコンやスマートフォンを使うと悪化するか
- 休日や睡眠後には楽になるか
- 視力の変化を感じるか
- メガネやコンタクトレンズをいつ作ったか
- 最近、仕事や生活環境に変化があったか
- 目の病気や持病があるか
といった内容を簡単にメモしておくだけでも、経過を伝えやすくなります。
特に、朝は軽いのか、仕事後に悪化するのか、画面を見ない休日には改善するのかという変化は、自分自身が負担のパターンを振り返るうえでも役立ちます。
休んでも治らないときに避けたいこと
目の疲れが長引くと、何とか早く改善したくなるものです。
ただし、原因が分からないまま、セルフケアを次々と増やすことには注意が必要です。
たとえば、目の周囲を強く押したり、温める時間を必要以上に長くしたりすることは避けましょう。
また、市販の目薬を使用する場合も、製品によって目的や成分が異なります。
自己判断で使い続けるより、症状が改善しない場合は眼科や薬剤師に相談するほうが安心です。
「早く治したい」という気持ちと、「原因に合った対処をすること」は、分けて考えてみてください。
眼精疲労の改善期間より「回復の仕方」を見てみよう
ここからは、筆者としての考察です。
「眼精疲労 改善 期間」と検索すると、どうしても「3日?1週間?もっと長い?」と日数そのものが気になります。
早く楽になりたいときほど、「あと何日我慢すればいいのだろう」と考えてしまいますよね。
でも、眼精疲労について調べていくと、本当に注目したいのはカレンダー上の日数より、休ませたときに症状がどう変化するかだと感じます。
たとえば、平日は夕方になると目が重いけれど、休日に画面を見る時間を減らすとかなり楽になるのであれば、日々の目の使い方が大きく関係している可能性を考えやすくなります。
反対に、十分に寝ても、スマートフォンを控えても、目を休ませても症状がほとんど変わらないのであれば、「ただの使いすぎ」という説明だけでは足りないかもしれません。
つまり改善期間は、単なる「日数」ではなく、負担を減らしたときに回復する方向へ動いているかを見る期間として考えると分かりやすくなります。
そしてもう一つ大切なのが、眼精疲労は原因が重なりやすいという点です。
パソコンを長時間使うことでまばたきが減る。目が乾燥する。見えづらくなって前のめりになる。首や肩までつらくなる。
そこへ睡眠不足が重なれば、翌日も十分に回復しない。そんな流れは十分に考えられます。
一つひとつを見ると「これくらいなら大丈夫」と思える小さな負担でも、毎日重なると休む時間が足りなくなるわけです。
だからこそ、改善期間を短くしようとセルフケアを次々追加するより、まず「目を疲れさせ続けているものは何だろう?」と一つずつ確認するほうが近道になることがあります。
改善しているか分からないときは、3つの変化を比べる
個人的には、眼精疲労の状態を振り返るとき、難しい記録をつける必要はないと思っています。
まずは、次の3つだけを比べてみてはいかがでしょうか。
- 朝の状態: 起きたときに目の重さが残っているか
- 夕方の状態: 仕事や家事のあとに症状が強くなるか
- 休息後の状態: 画面から離れたり、十分に眠ったりすると楽になるか
この3つを確認するだけでも、自分の目がどんな場面で疲れやすいのか、少しずつ見えてくるかもしれません。
たとえば、朝はすっきりしているのに夕方だけつらい場合は、日中の作業環境や画面時間を見直すきっかけになります。
一方、朝から目が重く、休日も変わらない場合は、生活習慣だけで説明できるとは限りません。
もちろん、この記録だけで眼精疲労の原因を診断することはできません。
ただ、眼科で相談するときにも、自分の状態を具体的に伝える助けになるでしょう。
眼精疲労は「足し算」より「引き算」から
「目を温めよう」「何かグッズを使おう」と足し算する前に、画面を見る時間を少し減らす、休憩を入れる、睡眠を確保する、見え方を確認するといった引き算も考えてみてください。
これは、疲れた体を休ませるときと少し似ています。
疲れを取るために何かを追加することも大切ですが、疲れの原因となる負担が続いていれば、なかなか楽にならないことがあります。
目の疲れも同じように考えると、対策を選びやすくなるのではないでしょうか。
今後もパソコンやスマートフォンを使う生活が続くのであれば、特別なケアを一度行うことより、普段の目の使い方を少しずつ整えることが大切だと考えています。
ただし、休息で症状が軽くなったとしても、目の病気がないと判断できるわけではありません。
症状が続く場合や見え方に変化がある場合は、セルフケアだけに頼らず、眼科で確認することも忘れないでください。
疲労改善研究所として大切にしたいのは、全部を一度に変えることではありません。
まずは一つだけなら、今日の画面時間に小さな休憩を入れることから試してみませんか。
それで少し楽になるのか。それとも、しっかり休ませても変わらないのか。
その変化を見ること自体が、自分の眼精疲労と付き合うための小さな手がかりになります。
まとめ|眼精疲労は数日〜1週間がひとつの目安
眼精疲労は、軽度で目の酷使が主な原因なら数日〜1週間程度で改善することが多いとされています。
ただし、すべての人が同じ期間で回復するわけではありません。
ドライアイ、メガネやコンタクトレンズの不適合、睡眠不足、ストレス、視環境、目の病気などが関係すると、原因が残っている間は長引くことがあります。
そのため、「何日たったか」だけで判断するのではなく、休息すると楽になるか、画面を見ない日は変化するか、症状が強くなっていないかにも目を向けてみましょう。
今日からできることとしては、まず画面から離れる小さな休憩を作るところからで十分です。
1時間に10分程度の休憩を意識する、まばたきを増やす、作業環境を整える、睡眠時間を確保するといった方法から、自分に合うものを選んでみてください。
一方、十分に休んでも改善しない場合や、視力低下、強い目の痛みなどがある場合には、セルフケアだけで原因を決めつけず、眼科で確認することが大切です。
目の疲れを何とかしようと、あれもこれも頑張る必要はありません。
まずは今日、いつもより少しだけ目を休ませる時間を作ってみましょう。
よくある質問
眼精疲労は何日くらいで改善しますか?
軽度で、長時間のパソコンやスマートフォン使用など目の酷使が主な原因であれば、数日〜1週間程度で改善することが多いとされています。
ただし、原因や生活環境、目の状態によって回復までの期間は変わります。「1週間以内なら正常、超えたら異常」という明確な境界ではありません。
眼精疲労は3日で治りますか?
軽い目の疲れであれば、数日間の休息によって楽になる可能性はあります。
ただし、3日で改善することが保証されているわけではありません。休んでも症状が続く場合は、目の乾燥や見え方、作業環境なども確認してみましょう。
眼精疲労が1週間たっても改善しないのはおかしいですか?
1週間を超えたからといって、それだけで異常とは判断できません。
ただし、十分休んでも症状が変わらない場合は、ドライアイ、視力の変化、メガネやコンタクトレンズの不適合、睡眠不足、ストレスなど、目の使いすぎ以外の原因も確認してみることが大切です。
眼精疲労は一晩寝れば改善しますか?
一時的な目の疲れであれば、睡眠や休息によって楽になることがあります。
しかし、眼精疲労では、十分に眠っても症状が残る場合があります。毎朝目が重い、休んでも改善しないといった状態が続くなら、原因を確認することが大切です。
眼精疲労を早く改善するには何をすればいいですか?
まずは、目に負担をかけ続ける時間を減らしてみましょう。
長時間の画面作業では休憩を取り、意識してまばたきをする、画面から離れる時間を作る、睡眠を確保する、部屋の湿度や作業環境を見直すといった方法があります。
セルフケアをたくさん追加するより、「何が目を疲れさせ続けているのか」を確認して負担を減らすことがポイントです。
目を温めると眼精疲労は早く改善しますか?
蒸しタオルやホットアイマスクで目の周囲を温める方法は、休息時のセルフケアとして紹介されています。
ただし、温めれば眼精疲労の改善期間が必ず短くなるわけではありません。
温めるだけでなく、長時間の画面作業や睡眠不足など、負担の原因を見直すことも大切です。
眼精疲労で頭痛や肩こりが起こることはありますか?
眼精疲労では、目の症状だけでなく、頭痛や肩こりなどの不調を伴うことがあります。
ただし、頭痛や肩こりには別の原因も考えられるため、すべてを眼精疲労によるものと判断することはできません。
症状が強い場合や長引く場合は、医療機関で相談しましょう。
眼精疲労が長引くのは老眼が原因ですか?
老眼による見え方の変化が、眼精疲労に関係することはあります。
特に40代半ばから60歳ごろは老眼が進みやすい時期とされているため、以前と同じメガネが合わなくなっている可能性も考えられます。
ただし、老眼だけが原因とは限りません。見え方に違和感がある場合は、眼科で確認することが大切です。
眼精疲労で眼科を受診したほうがよいのはどんなときですか?
症状が長引く場合や、視力の低下、強い目の痛みを伴う場合は、眼科でほかの病気が隠れていないか確認することがすすめられます。
特に急な視力低下や強い痛みがある場合は、1週間待たずに速やかに受診してください。
受診する場合は、「いつから始まったか」「どんなときに悪化するか」「休むと改善するか」「メガネやコンタクトレンズをいつ作ったか」などをメモしておくと、経過を伝えやすくなります。
参考
- ユビー病気のQ&A「眼精疲労」山口知暁医師監修記事(2025年4月23日公開)
- 一般財団法人君津健康センター 健康コラム
- メガネスーパー 眼精疲労に関する解説
