季節の変わり目に起こる寝起きの頭痛は、気圧や気温の変化、睡眠状態、片頭痛・緊張型頭痛などの要因が重なっている可能性があります。
朝から頭が痛いと「昨日の天気が悪かったからかな?」と思いがちですが、気象条件だけで原因を判断することはできません。
この記事では、気象・睡眠・頭痛タイプの3つの視点から、朝に頭痛が起こる理由、痛み方による違い、今日からできる対処法、受診の目安まで分かりやすく整理します。
季節の変わり目に寝起きの頭痛が起こるのはなぜ?

季節の変わり目に寝起きの頭痛が起こる理由として、まず考えたいのが気圧や気温の変化による体への負担です。
ただし、季節の変わり目というだけで頭痛の原因が決まるわけではありません。
確認したい主なポイントは、次の3つです。
- 気象の変化: 気圧の上下や寒暖差が大きくなっていないか
- 睡眠の状態: 睡眠時間や眠りの質、生活リズムに変化がないか
- 頭痛のタイプ: ズキズキする痛みか、締めつけられるような痛みか
この3つを分けて考えることで、「天気が悪いから頭痛がする」という漠然とした状態から、自分の頭痛の特徴を少しずつ整理できます。
気圧の変化が頭痛に関係する可能性
季節の変わり目は、低気圧と高気圧が入れ替わり、天候が変化しやすい時期です。
特に夏から秋にかけては台風や秋雨前線の影響を受けやすく、春先から梅雨にかけても寒暖差や気圧の変化が大きくなります。
こうした天候の変化に伴って、頭痛やめまい、肩こり、首の痛み、眠気など、もともと持っている症状が現れたり悪化したりする状態は「天気痛」と呼ばれています。
そのため、季節の変わり目になると決まって朝から頭が痛くなる人は、気象条件が関係している可能性があります。
ただし、天気痛は「雨の日なら必ず頭痛になる」というものではありません。
気圧が下がる前に痛くなる人もいれば、天候が変化している最中に不調を感じる人もいます。
同じ雨の日でも平気な日があるなら、気圧以外の条件も関係しているのかもしれません。
内耳と自律神経はどう関係する?
気圧の変化と体調の関係を考えるうえで注目されているのが、耳の奥にある「内耳」です。
内耳は、体のバランスを保つ働きを担う場所です。
この内耳が気圧の変化を感じ取る仕組みも、天気痛に関係する可能性があると考えられています。
気圧の変化に関する情報が脳へ伝わり、自律神経の働きなどに影響することで、頭痛をはじめとする不調につながるという考え方です。
自律神経は、体温調節や呼吸、内臓の働き、血管の拡張・収縮など、私たちが意識しなくても続いている体の働きに関わっています。
季節の変わり目は外の環境が変化しやすいため、体調の変化を感じるきっかけになることがあります。
もっとも、内耳と自律神経の関係だけですべての頭痛を説明できるわけではありません。
私が大切だと感じるのは、「雨が降ったか」ではなく「天候がどう変化したときに体調が変わったか」を見ることです。
例えば、雨が降り始める前から頭痛が起きるのか、気温が急に下がった朝に起きやすいのか。
季節という大きなくくりではなく、もう少し細かく観察することで、自分の傾向をつかみやすくなります。
春・梅雨・秋で頭痛のきっかけは違う?
季節の変わり目といっても、春と秋では気象条件が同じではありません。
それぞれの時期に注目したい変化を整理すると、次のようになります。
時期 注目したい気象条件 記録したいこと
春先 寒暖差、気圧の変化 気温差が大きかった日の頭痛
梅雨 雨天、気圧の変動 雨の前後での体調の違い
夏から秋 台風、秋雨前線、寒暖差 台風接近前後の頭痛のタイミング
秋から冬 気温の低下、寒暖差 寒い朝と睡眠状態の関係
これは季節ごとの頭痛の原因を確定する表ではなく、観察するポイントを整理したものです。
例えば、春も秋も頭痛が起きる人は、季節そのものより寒暖差や睡眠の変化が共通している可能性もあります。
「どの季節か」より「何が変化した日か」を確認することが、自分の頭痛を理解する第一歩になります。
なぜ寝起き・朝に頭痛がつらく感じるの?

寝起きの頭痛を考えるとき、気象条件と同じくらい確認したいのが前夜の睡眠状態です。
朝は、前日からの天候の変化と、夜間の睡眠状態の両方を振り返れるタイミングでもあります。
「朝に頭が痛い」という事実だけでは、原因を切り分けることはできません。
その前にどんな一日を過ごし、どんな一晩を過ごしたのかまで確認することが大切です。
睡眠不足や睡眠リズムの乱れは関係する?
睡眠不足や不規則な睡眠は、頭痛を考えるうえで確認したい要素です。
例えば、次のような朝を比べてみましょう。
- いつもどおりの時間に眠り、起きた朝
- 前夜の就寝が遅く、睡眠時間が短かった朝
- 夜中に何度も目が覚めた朝
- 休日で起床時間が大きくずれた朝
同じような天候でも、睡眠状態によって頭痛の有無や強さが違うかもしれません。
もちろん、睡眠時間が短い朝に頭痛があったからといって、それだけで睡眠不足が原因とは判断できません。
それでも、何度も同じ傾向が見られるなら、生活リズムを見直す手がかりになります。
特に片頭痛では、睡眠不足だけでなく、普段より長く眠ることが発作のきっかけになる場合もあります。
大切なのは、睡眠時間をただ増やすことではなく、自分に合った睡眠時間と、なるべく一定の生活リズムを保つことです。
朝の頭痛には睡眠中の状態も関係する?
寝起きの頭痛には、気圧や睡眠時間以外にもさまざまな要因が考えられます。
例えば、睡眠中の呼吸に問題が生じる睡眠時無呼吸、歯ぎしりや食いしばり、夜間から朝にかけての水分不足、カフェイン摂取習慣の変化などです。
ただし、これらは寝起きの頭痛で考慮される可能性のある要因であり、今回の頭痛がそれによるものだと断定できるわけではありません。
特に、次のような状態がある場合は、天候だけに原因を求めないことが大切です。
- 朝の頭痛が繰り返し起こる
- 十分に寝たつもりでも日中の眠気が強い
- 大きないびきや睡眠中の呼吸停止を指摘された
- 起床時に顎の疲れや歯の違和感がある
- 天気に関係なく頭痛が続いている
こうした状態がある場合は、医療機関で相談することも検討しましょう。
「季節の変わり目だから」と考えていた頭痛に、別の要因が隠れている可能性もあります。
自律神経を意識した生活リズムの整え方
季節の変わり目には、生活リズムをなるべく一定にすることも体調管理の基本になります。
具体的には、次のような習慣が挙げられます。
- 朝起きたら自然光を浴びる
- できる範囲で朝食をとる
- 日中に適度に体を動かす
- 起床時刻と就寝時刻をなるべく一定にする
- 夜は休息しやすい環境を整える
日中は活動し、夜は休む。
このメリハリを意識することが、無理なく取り組める生活習慣の見直しにつながります。
ここで私が注目したいのは、「季節の変わり目」と「寝起き」という2つの条件が重なっていることです。
季節の変わり目だから気象要因だけを見るのではなく、寝起きだからこそ前夜の睡眠も同じ重さで確認する。
そうすると、「気圧のせいだと思っていたけれど、睡眠時間が短かった朝ほどつらい」といった別の傾向に気づける可能性があります。
寝起きの頭痛は片頭痛?緊張型頭痛?見分けるポイント

寝起きに頭が痛いときは、痛む場所や痛み方、頭痛以外の症状が重要な手がかりになります。
頭痛には大きく分けて、片頭痛や緊張型頭痛などの「一次性頭痛」と、何らかの病気に伴って起こる「二次性頭痛」があります。
季節の変わり目に繰り返す頭痛であっても、痛み方によって考えたいことや対処法が異なります。
片頭痛の特徴は?
片頭痛では、こめかみ付近などにドクドク、ズキンズキンと脈打つような痛みが現れることがあります。
主な特徴としては、次のようなものが挙げられます。
- ズキズキと脈打つように痛む
- 頭の片側または両側が痛む
- 体を動かすと痛みが強くなることがある
- 吐き気を伴うことがある
- 光や音を普段よりつらく感じることがある
片頭痛という名前ですが、必ず頭の片側だけが痛むわけではありません。
また、すべての人に同じ症状が現れるわけでもありません。
寝起きからズキズキして、起き上がって動くのもつらいような場合は、片頭痛の特徴に当てはまる部分がないか確認してみましょう。
ただし、症状だけで自己診断することは避けてください。
緊張型頭痛の特徴は?
緊張型頭痛では、頭全体を締めつけられるような痛みが特徴として挙げられます。
頭や首、肩、背中などの筋肉の緊張が関係する場合があります。
主な特徴は次のとおりです。
- 頭がギューッと締めつけられるように痛む
- 頭の両側が重く感じられる
- 首や肩のこりを伴うことがある
- 片頭痛ほど動作によって悪化しないことが多い
- 強い吐き気を伴うことは一般的ではない
例えば、朝起きたときに頭が重く、首や肩にも張りを感じる場合は、筋肉の緊張が関係している可能性も考えられます。
ただし、首や肩のこりは片頭痛でも見られることがあります。
「肩がこっているから緊張型頭痛」と決めつけないようにしましょう。
片頭痛と緊張型頭痛の違いを比較
比較項目 片頭痛 緊張型頭痛
痛み方 ズキズキ、脈打つような痛み 締めつけられるような痛み
痛む場所 片側または両側 両側に起こることが多い
体を動かしたとき 悪化することがある 通常の動作では悪化しにくい
吐き気 伴うことがある 一般的には少ない
光や音への敏感さ 見られることがある 片方だけ見られる場合などがある
対処の一例 静かな場所で休む、冷やす 温める、無理のない範囲で体を動かす
これは代表的な特徴を比較したもので、診断のための表ではありません。
実際には、片頭痛と緊張型頭痛の両方を経験する人もいます。
大切なのは、頭痛の名前を自分で決めることより、痛み方を具体的に説明できるようにすることです。
寝起きの頭痛は冷やす?温める?
頭痛のタイプによって、セルフケアの考え方は異なります。
片頭痛の場合、頭痛が起きているときに温めたり、激しく体を動かしたりすると、痛みが強くなる場合があります。
一般的には、暗く静かな場所で休み、痛むこめかみ付近を冷やす方法などが紹介されています。
一方、緊張型頭痛では、温めたり適度に体を動かしたりすることが痛みの緩和につながる場合があります。
ただし、「片頭痛なら必ず冷やす」「緊張型頭痛なら必ず温める」という意味ではありません。
感じ方や体調には個人差があります。
無理に温めたり冷やしたりせず、痛みが強くなる場合は中止してください。
また、これまでと違う頭痛が突然現れた場合は、セルフケアより医療機関での評価を優先しましょう。
季節の変わり目の寝起き頭痛は「3軸」で記録する

季節の変わり目に寝起きの頭痛を繰り返すなら、原因を予想し続けるよりも、1カ月程度、頭痛と生活の状態を記録して振り返る方法があります。
天気痛には、人によって異なるパターンがあります。
同じ台風でも、近づく前から頭痛が始まる人もいれば、通過している最中に症状が現れる人もいます。
そこで朝の頭痛については、「気象」「睡眠」「頭痛タイプ」の3軸に分けて記録してみると整理しやすくなります。
① 気象:天気・気圧・気温差を記録する
まずは、頭痛が起きた日の天気と気圧の変化を確認します。
できれば、頭痛が起きた当日だけでなく、前日の天候にも目を向けてみましょう。
記録したいのは、例えば次のような情報です。
- 晴れ・曇り・雨などの天気
- 気圧が上がっていたか、下がっていたか
- 前日との気温差
- 台風や前線の接近状況
- 頭痛が天候の変化より前か後か
気圧の数値を毎日細かく調べるのが負担なら、最初は天気と気温の変化だけでも構いません。
大切なのは、無理なく続けられる方法にすることです。
② 睡眠:何時間眠ったかだけでなく状態も記録する
次に、前夜の睡眠を振り返ります。
睡眠時間だけでなく、寝つきや途中で目が覚めたかどうかも確認してみましょう。
- 就寝時刻
- 起床時刻
- おおよその睡眠時間
- 夜中に目が覚めたか
- 起きたときに眠気や疲れが残っていたか
例えば、同じ雨の日でも、十分に眠れた朝は平気で、睡眠時間が短かった朝に頭痛が起きていたとします。
その場合、気象条件だけではなく、睡眠状態も一緒に考える必要がありそうです。
もちろん、記録に関連性が見つかっても、それだけで原因が証明されるわけではありません。
それでも、生活を見直す手がかりとして役立ちます。
③ 頭痛タイプ:痛み方・強さ・始まった時間を記録する
3つ目は、頭痛そのものの記録です。
具体的には、次の項目を残しておくとよいでしょう。
- 頭痛が始まった時間
- 痛む場所
- ズキズキするか、締めつけられるように痛むか
- 痛みの強さ
- 何分・何時間くらい続いたか
- 吐き気、めまい、首や肩のこりなどの症状
- 何をすると良くなったか、悪くなったか
大正製薬のお役立ちコラムでは、天気、気圧、体調の変化、痛みの強さ、運動、睡眠の6項目を記録する方法が紹介されています。
これに寝起きの頭痛ならではの「起床時刻」と「頭痛が始まった時間」を加えると、さらに振り返りやすくなります。
頭痛の記録にはOPQRSTも役立つ
症状を整理する方法として、「OPQRST」という考え方もあります。
これは、痛みについて医療者に伝える際にも使われる整理方法です。
項目 確認すること 寝起きの頭痛での例
O いつ、どのように始まったか 起きた瞬間から痛かった
P 何をすると良くなる・悪くなるか 動くと痛みが強くなる
Q どんな痛みか ズキズキする
R どこが痛むか、広がるか 右のこめかみが痛い
S 痛みの強さ、伴う症状 10段階で6、吐き気あり
T いつ起き、どのくらい続くか 朝7時から約2時間
例えば、「朝から頭痛がした」だけでは、症状の特徴は分かりにくいものです。
それを「起床直後から右のこめかみがズキズキし、動くと痛みが強くなった」と説明できれば、状態がより具体的に伝わります。
朝の頭痛記録の具体例
実際には、毎朝長い文章を書く必要はありません。
例えば、次のような形で十分です。
記録例(架空のケース)
- 天気:曇り、前日から雨
- 睡眠:午前1時就寝、午前7時起床
- 頭痛開始:起床直後
- 痛む場所:右のこめかみ
- 痛み方:ズキズキする
- 強さ:10段階で5
- その他:光が少しつらい
- 対応:静かな場所で休んだ
このように残しておけば、後から似たような朝を比較できます。
さらに、頭痛がなかった日も記録すると、違いが見えやすくなります。
ここは私が特におすすめしたいポイントです。
頭痛があった日だけではなく、頭痛がなかった日も比較すること。
例えば、雨の日に3回頭痛が起きたとしても、雨の日が全部で10日あったなら、残り7日は頭痛がなかったことになります。
その違いを考えることで、「雨だけが原因なのかな?」と、もう一歩踏み込んで振り返れるようになります。
記録は原因を確定するものではありませんが、医療機関へ相談するときにも役立ちます。
寝起きの頭痛で受診を急いだほうがいい症状は?
季節の変わり目に繰り返しているからといって、すべての頭痛を「いつもの天気痛」と判断するのは避けたいところです。
特に重要なのは、普段の頭痛と明らかに違う症状を見逃さないことです。
突然の激しい頭痛や神経症状は救急受診を
次のような症状がある場合は、通常の天気痛として様子を見ないでください。
- 突然起こった、これまで経験したことのない非常に強い頭痛
- 手足の麻痺や、急に動かしにくくなる症状
- 言葉が出にくい、相手の言葉を理解しにくい
- 意識がはっきりしない
- 急な視覚異常や歩行の異常を伴う
- 強い頭痛に発熱や首の硬さなどが伴う
こうした症状は、重大な病気に関連している可能性があります。
突然の激しい頭痛や麻痺、言葉・意識の異常がある場合は、119番への連絡を含め、速やかな救急対応が必要です。
「いつも季節の変わり目に頭が痛くなるから、今回も同じだろう」と判断することは避けましょう。
繰り返す朝の頭痛は何科に相談する?
緊急性を感じる症状がなくても、次のような場合は医療機関への相談をおすすめします。
- 朝の頭痛が何度も繰り返される
- 以前より頭痛の回数が増えている
- 痛みが日常生活に影響している
- 頭痛の性質が以前と変わってきた
- 市販の鎮痛薬を使う日が増えている
- 睡眠状態を見直しても頭痛が続く
頭痛を詳しく診てもらえる診療先としては、脳神経内科、脳神経外科、頭痛外来などがあります。
痛みの診療を行うペインクリニックが相談先になる場合もあります。
睡眠中の呼吸に問題が疑われる場合は、睡眠外来などでの評価が必要になることもあります。
どこに相談すればよいか迷う場合は、まずかかりつけ医に相談する方法もあります。
市販の鎮痛薬を毎朝飲んでもいい?
頭痛が続くと、朝起きてすぐに鎮痛薬を飲むことが習慣になってしまう場合があります。
しかし、鎮痛薬を頻繁に使用すると、薬の使用過多による頭痛につながることがあります。
そのため、「季節の変わり目だから毎朝飲んでおこう」と自己判断で習慣化することは避けたいところです。
市販薬を使う場合は、用法・用量を守り、使用する日が増えてきたら医師や薬剤師に相談しましょう。
頭痛はとても身近な症状です。
だからこそ、「いつもの頭痛」と「いつもと違う頭痛」を区別することが、自分の体を守るための大切なチェックポイントになります。
季節の変わり目の朝を楽にするには何から始める?
季節や気圧そのものを、自分の力で変えることはできません。
一方で、生活リズムを整えたり、頭痛が起きる条件を記録したりすることはできます。
ここでは、今日から無理なく取り入れられる方法を整理します。
朝起きたら光を浴びて生活リズムを整える
朝の生活では、起床時間をなるべく一定にし、自然光を浴びることを意識してみましょう。
朝食をとり、日中に適度に体を動かすことも、生活リズムを整えるための基本的な習慣です。
ただし、頭痛が強いときに無理をして体を動かす必要はありません。
特に片頭痛では、動くことで痛みが強くなる場合があります。
体調に合わせて休息を優先してください。
前夜の睡眠環境を見直す
寝起きの頭痛が続く場合は、朝だけでなく、前夜の過ごし方にも目を向けてみましょう。
例えば、次のような工夫があります。
- 就寝時刻をなるべく一定にする
- 寝室の温度を過ごしやすく調整する
- 寝る直前まで強い光を浴び続けないようにする
- 夜遅くまで無理な作業を続けない
- 朝の眠気や疲れの残り方を確認する
これらは寝起きの頭痛を必ず防ぐ方法ではありませんが、睡眠環境を整えるための基本的な工夫です。
季節の変わり目は気温も変化しやすいため、寝具や室温が今の季節に合っているか確認するのもよいでしょう。
頭痛がある朝は痛み方に合わせて対応する
朝から頭が痛いときは、まず無理をしないことが大切です。
片頭痛の特徴がある場合は、暗く静かな場所で休んだり、痛む部分を冷やしたりする方法があります。
緊張型頭痛の特徴がある場合は、首や肩を無理のない範囲で温めたり、軽く体を動かしたりすることで楽になる場合があります。
ただし、どちらの方法もすべての人に合うとは限りません。
また、原因が分からない強い頭痛をセルフケアだけで対処しようとすることは避けてください。
まずは朝の3項目だけメモする
筆者としては、季節の変わり目の寝起き頭痛では、原因をひとつに決めるよりも、気象・睡眠・頭痛タイプの3軸で切り分けることが実践しやすいと考えています。
例えば、気圧が大きく変化した朝だけ痛むなら、気象条件との関係を考える材料になります。
反対に、天候が違っていても睡眠状態がよくなかった朝に繰り返しているなら、「季節の変わり目だから」という説明だけでは足りないかもしれません。
さらに、ズキンズキンするのか、締めつけられるように痛むのかまで記録すれば、頭痛タイプを考える手がかりも増えます。
このように考えると、「季節の変わり目」と「寝起き」は原因の名前ではなく、自分の頭痛を観察するための条件として扱うほうが分かりやすいのではないでしょうか。
全部を一度に変える必要はありません。
まずは一つだけ試してみませんか?
明日の朝、頭が痛かったら、次の3つだけメモしてみてください。
- 今日の天気
- 昨夜の睡眠時間
- どんな痛みだったか
それなら数分でできます。
1カ月ほど続ければ、「なんとなく季節の変わり目は朝がつらい」という感覚を、もう少し具体的に振り返れるようになるかもしれません。
考察|季節の変わり目の寝起き頭痛で本当に注目したいこと
季節の変わり目に寝起きの頭痛が起きると、どうしても気圧の変化に目が向きやすくなります。
もちろん、気圧の変化は頭痛を考えるうえで重要な要素のひとつです。
ただ、私が今回の情報を整理していて感じたのは、気圧だけを追いかけても、自分の頭痛を十分に理解できない場合があるということです。
例えば、同じように雨が降った朝でも、頭痛が起きる日と起きない日があります。
その違いを考えるとき、睡眠時間や痛み方、前日の体調などを一緒に確認することで、気象条件だけでは見えなかった部分が見えてくる可能性があります。
原因探しよりも「重なった条件」を見る
私は、頭痛の記録を一つの原因を探すためだけに使うのではなく、複数の条件を比較するために使うとよいと考えています。
例えば、次のような組み合わせです。
- 気圧が変化した日でも、十分に眠れた朝は頭痛がなかった
- 天気が安定していても、睡眠時間が短かった朝には頭痛があった
- 首や肩のこりが強い朝は、締めつけられるような痛みが多かった
- 台風が近づく前に、ズキズキする頭痛が繰り返し起きていた
これらはあくまで観察例であり、医学的な原因を確定するものではありません。
それでも、どんな条件が重なるとつらくなりやすいのかを考える材料になります。
変えられないものと変えられるものを分ける
気圧や天候は、自分でコントロールできません。
一方、睡眠時間を確保する工夫や生活リズムの見直し、頭痛の記録など、自分で取り組めることもあります。
私は、この2つを分けて考えることが、季節の変わり目の不調と付き合ううえで大切だと思っています。
天気が変わるたびに不安になるよりも、自分でできることを一つずつ増やしていく。
そのほうが、毎日の生活を少し楽にすることにつながるのではないでしょうか。
ただし、生活習慣を整えても頭痛が改善しない場合や、痛みが強くなる場合は、セルフケアだけで解決しようとしないことも大切です。
記録は「我慢するため」ではなく「相談しやすくするため」
頭痛の記録というと、毎日細かく管理しなければならないように感じるかもしれません。
でも、記録の目的は完璧な健康管理ではありません。
自分の状態を少し理解しやすくすること、そして必要なときに医療機関で説明しやすくすることです。
例えば、「季節の変わり目になると頭が痛い」と伝えるよりも、「ここ1カ月、週に何度か起床直後に頭痛があり、ズキズキする痛みと吐き気を伴う日がある」と伝えられたほうが、具体的な情報になります。
記録を続けても原因が分からないことはあります。
それでも、症状を整理したこと自体が無駄になるわけではありません。
頭痛を我慢するためではなく、適切な対応を選ぶための記録。
そんなふうに考えると、少し気軽に始められるのではないでしょうか。
まとめ|季節の変わり目の寝起き頭痛は3つの視点で考えよう
季節の変わり目に寝起きの頭痛が起こる場合、気圧や気温の変化が関係している可能性があります。
ただし、気象条件だけでなく、睡眠状態や頭痛のタイプも一緒に確認することが大切です。
特に意識したいのは、「気象・睡眠・頭痛タイプ」の3軸で考えることです。
天気、気圧、睡眠時間、頭痛が始まった時間、痛む場所や痛み方などを1カ月程度記録すると、自分の傾向を整理しやすくなります。
また、片頭痛と緊張型頭痛では、痛み方や一般的な対処法にも違いがあります。
頭痛を一律に考えず、自分の症状を把握することが大切です。
そして、突然の非常に強い頭痛や、手足の麻痺、言葉や意識の異常などがある場合は、「季節の変わり目だから」と決めつけず、速やかに救急対応を受けてください。
季節の変化を止めることはできませんが、自分の体調を知るためにできることはあります。
まずは明日の朝、天気・睡眠・痛み方の3つをメモすることから始めてみませんか。
よくある質問
季節の変わり目に朝から頭痛がするのは気圧のせいですか?
気圧の変化が一因として関係している可能性はあります。
ただし、寝起きの頭痛を気圧だけで説明できるとは限りません。
睡眠状態や痛み方、頭痛が始まった時間なども一緒に記録し、複数の条件から考えることが大切です。
寝起きの頭痛は温めたほうがいいですか?
頭痛のタイプによって、一般的な対処法は異なります。
片頭痛では暗く静かな場所で休んだり、痛む部分を冷やしたりする方法があります。
一方、緊張型頭痛では温めたり、無理のない範囲で体を動かしたりする方法が挙げられます。
ただし個人差があるため、痛み方だけで判断せず、頭痛が繰り返される場合は医療機関で相談しましょう。
季節の変わり目の寝起き頭痛は何を記録すればいいですか?
まずは、天気・気圧、睡眠状態、頭痛が始まった時間、痛む場所、痛み方、痛みの強さを記録してみましょう。
可能であれば、頭痛がなかった日も記録することをおすすめします。
1カ月程度振り返ることで、「雨の日だから」だけではなく、「気圧が変化したとき」「睡眠状態がよくなかった朝」「特定の痛み方をした朝」など、自分なりのパターンを探しやすくなります。
参考
- 大正製薬お役立ちコラム「季節の変わり目の頭痛、実はこんな理由があった!」
- おうち病院「夏から秋へ、季節の変わり目に気を付けたい『頭痛』を医師が解説【医師にインタビュー】」
※参考記事のURLは提供された元記事に記載がなく、外部検索も行っていないため、未確認のリンクは掲載していません。
